現在多くの医療施設においてカーボカウント指導では、数える糖質(炭水化物)の量を、
10g で 1カーボ
または、
15g で 1カーボ
という、「カーボ」という単位で計算する指導が普及しています。
これらの「カーボ」という単位を使った方法は糖質(炭水化物)量の見積もりと、そこからの計算を簡便にするためのものです。
しかし、どちらの「カーボ」を採用しているのかということは、施設により違います。そのため、通院する病院が変わったときに1カーボあたりの糖質(炭水化物)量が違い混乱を招く可能性があります。
これは例えば「今まで10gで1カーボだったのに、新しい病院では1カーボが15gになった」という変更では、「ここでの2カーボは、30gだから、これまでの考え方だと、3カーボかな」という計算も必要になりますし、何よりうっかりすると、カーボあたりの糖質(炭水化物)量が変わったことを忘れて、間違ったままインスリン量を計算してしまうことにもなりかねません。これは高血糖にも、低血糖にもなる危険があります。
当院ではどちらの単位も使わず、直接「g(グラム)」で見積もりと計算するをようにしています。
「g(グラム)」での提示は、これまで「カーボ」を使っていた患者さんには、提示された「g(グラム)」から慣れている「カーボ」への換算をしていただくことになります。
(例1:1カーボ10gだった人)「45gと言われたから、これまでの考え方だと4.5カーボだな」
(例2:1カーボ15gだった人)「45gと言われたから、これまでの考え方だと3カーボだな」
と1カーボあたりの糖質(炭水化物)量が変わってしまうより、より単純な計算でいいためです。
もう一つの理由は、10gまたは15gでひと単位とすることは簡便ですが、そのことで見落とす糖質(炭水化物)の端数もあるためです。一つ一つの計算時の切り捨ては小さいかもしれませんが、積もり積もると血糖上昇につながることも考えらます。
なお、当院の開業当初は、栄養士による指導が受けられる時間が限られます。
なるべくたくさんの患者さんにとって受診しやすい曜日、時間帯に栄養士が在院できるよう、調整したいと思います。まずはお電話にて、受診日に栄養指導が受けられるようにするにはいつがいいのか事前に確認するようお願いいたします。
